田原のさとシリーズ出典「四條畷の史跡事典」序文より

 

本ホームページ「田原のさと」シリーズの説明は、すべて、「四條畷の史跡事典」(扇谷昭編)により作成しました。

四條畷の史跡事典は、本会・理事の扇谷昭が平成2311月に自費出版したもので、四條畷中央図書館・同田原分館で見ることができます。

ここに、序文を紹介します。

 

 私は4歳の頃、奈良県吉野から四條畷市下田原に移り住んでからはや60年近くが経つというのに、未だに育った郷土の田原や四條畷のことで知らないことが余りに多い。いつの頃からか、郷土の育んできた歴史や多く残されてきた歴史的遺産などについて、関心を持つようになり、もっとよく知りたいとの思いが高じて、平成23年10月に、縄文時代から近世に至る四條畷の刻んできた歴史を、一人でも多くの人に伝えたいと「郷土、四條畷の発信力」を出版した。

 そして、その際多くの情報を得たのが、「四條畷市史」(四條畷市)と「特別展資料集」(四條畷市立歴史民俗資料館)であった。しかし、これらの史料を紐解いて行くうちに、「こども歴史わたしたちの四條畷」(四條畷市教委員会)や「歴史とみどりのまち ふるさと四條畷」(四條畷市教育委員会)などの教科書本はあるものの、知りたいことを項目別に調べることのできる事典のないことに気付いた。

 私が所属するなわてロードガイド「ゆずりは」の仲間といっしょに、四條畷に残る街道文化を訪ねてみようと、道標や13仏塔を調べることとなり、大阪府教育委員会が編集した「歴史の道調査報告書」をもとに資料を作る機会があった。

 四條畷には無限とも言えるほど多くの遺跡や史跡が残っている。にもかかわらず、意外に知られていない。四條畷にいったいどのような歴史的遺産が残っているのか、誰にでもすぐわかるバイブルのようなものが要るのではないか、何とか作れないか、との思いを持つようになった。

 この事典は、これらの思いから編んだものである。項目別に、五十音順にキーワードで探せるようにした。四條畷に関る歴史や史跡について、できるかぎり網羅したつもりである。また、説明についても、巻末に掲げる出典等によって出来る限り平易に・簡潔にと心がけたつもりだが、説明不足や論点等の不備、加えてもちろん私自身の勉強不足があることはお許しいただきたい。

 いささかなりとも四條畷の歴史や遺跡等に関心を持つ人々の役に立つことができればと願っている。

 

 平成23年11月

扇谷 昭 E-mail a-oogitani@syd.odn.ne.jp

 


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